お墓の引越し 事例別注意点

お墓の種類

お墓は、大きく分けて寺院墓地・公営墓地・民営墓地と分けることができます。 それぞれの特徴は以下のようになります。

寺院墓地
寺院の境内にある墓地です。お寺との「壇信徒契約」という、そのお寺の檀家になる契約(入壇)が前提となってきます。 檀家として、護持会費や寄付など、お寺の管理・運営に協力する義務が生じます。 墓地の管理は、たいへん行き届いており、永代供養が可能であり、法要の際にも寺院やお墓にすぐに行けることが長所といえます。
公営墓地
都道府県や市区町村自治体が管理・運営しており、全国には500ヵ所以上の公営墓地があります。 使用料・管理料が安い、宗旨宗派を問わない、立地の条件が良いなどが長所として挙げられるでしょう。しかし申込に際して制限も多く、地域によってはその自治体の管轄地域に現住所があること、お墓の継承者がいることなどの条件を満たさねばならないところもあります。 また、生前に墓地を購入することができず、応募多数により競争率が数倍から数十倍にもなる都道府県もあります。
民営墓地
公益法人(財団・社団法人)や、宗教法人が寺院境内以外に運営している墓地です。墓地の場所や大きさが自由(先着順)に選べます。 宗旨宗派を問わないところがほとんどです。

お墓の引越しのパターンと注意事項

お墓の種類によって、改葬(お墓の引越し)には注意すべき事項があります。以下にそれをまとめましたので、ご確認ください。

寺院から寺院へ移動

寺院から寺院へ移動

  • 現在の寺院にお墓を残したまま、お遺骨の一部を改葬(お墓の引越し)をする場合は、今後どのようにお墓を守るかを充分に検討しましょう。
  • 現在の寺院からお遺骨を全部移す場合は、「寺院と檀家」といった関係性が深い墓所であることから、まずご住職様に事由を伝え理解をもとめましょう。この場合、お墓の引越し後、墓石等を撤去・原状回復をします。
  • 引越し先の墓地が、現在と同じ宗派でない場合は、改宗が必要となる場合がありますので、引越し先の寺院にお問い合わせください。

公営霊園から寺院へ移動

公営霊園から寺院へ

  • 既存のお墓はお引越し後、墓石等を撤去・原状回復をし、管理する都道府県(或いは市区町村)に返還します。
  • 引越し先の墓地が、現在と同じ宗派でない場合は、改宗が必要となる場合がありますので、引越し先の寺院にお問い合わせください。(宗教自由の墓地などもあります)
  • 寺院墓地への改葬(お墓の引越し)では、改葬先との壇信徒契約が必要になる場合があります。(檀家として寺院の維持・管理に協力する義務を負う場合があります)

民営霊園から寺院へ移動

民営霊園から寺院へ

  • 既存のお墓はお引越し後、墓石等を撤去・原状回復をし、管理団体に返還します。
  • 引越し先の墓地が、現在と同じ宗派でない場合は、改宗が必要となる場合がありますので、引越し先の寺院にお問い合わせください。(宗教自由の墓地などもあります)
  • 寺院墓地への改葬(お墓の引越し)では、改葬先との壇信徒契約が必要になる場合があります。( 檀家として寺院の維持・管理に協力する義務を負う場合があります)

寺院から 公営・民営霊園へ移動

寺院から公営・民営霊園

  • 現在の寺院にお墓を残したまま、お遺骨の一部を改葬(お墓の引越し)をする場合は、今後どのようにお墓を守るかを充分に検討しましょう。
  • 現在の寺院からお遺骨を全部移す場合は、「寺院と檀家」といった関係性が深い墓所であることから、まずご住職様に事由を伝え理解をもとめましょう。この場合、お墓の引越し後、墓石等を撤去・原状回復をします。
  • 引越し先が公営霊園の場合は抽選での権利取得が多い為、先ずは応募し、当選した後の改葬(お墓の引越し)となります。
    なお、東京都が管理する都立霊園では、分骨や改葬骨では申込みができない霊園がありますので、あらかじめご確認ください。
  • 引越し先が民営霊園の場合、現在と同じ宗派でない時は改宗が必要となる場合がありますので、引越し先の霊園にお問い合わせください。

公営・民営霊園から公営・民営霊園へ移動

公営・民営霊園から公営・民営霊園

  • 既存のお墓はお引越し後、墓石等を撤去・原状回復をし、管理団体に返還します。
  • 引越し先が公営霊園の場合は抽選での権利取得が多い為、先ずは応募し当選した後の改葬(お墓の引越し)となります。
    なお、東京都が管理する都立霊園では、分骨や改葬骨では申込みができない霊園がありますので、あらかじめご確認ください。
  • 引越し先が民営霊園の場合、現在と同じ宗派でない時は改宗が必要となる場合がありますので、引越し先の霊園にお問い合わせください。